2016年8月17日水曜日

未来に近づくにはこの創造コンパスの四象限のすべての象限を使用する融合領域の人々、四象限で働くことができる人を育成することがMITにとっても重要な目標となるだろう。


メディアラボの所長伊藤穣一さんのinkedinでの投稿を翻訳してみた。このフレームワークfour quadrants(4つの象限)創造コンパスは、伊藤JOIとジョン前田との会話の中で思いついたそうだ。アートとサイエンス、デザインとエンジニアリングの役割やそれぞれの組み合わせの利点や欠点も、ある合理性で見れば当然なことだろう。とても興味深い考察だと思う。





















オリジナリティーの観察は、アーティストやサイエンティストの組み合わせがうまく機能する傾向がある。そしてデザイナーとエンジニアも共にうまく機能する。しかしサイエンティストとエンジニアの組み合わせは意外にうまく機能しない。アーティストとデザイナーの組み合わせも、なぜか?うまく機能しない。















エンジニアやデザイナーは、 一定の決まった作業を行うユーティリティに焦点を当て、解決策を考え出すために観察し、問題の制約を通して世界を理解する傾向がある。つまり問題の観察も過去にある物の観察だ。















一方、アーティストとサイエンティストたちは、未来志向で今まで無かったものを自然や数学に触発され、純粋なインナーの世界の創造によって未来志向で今まで無かったものをクリエイティブする。

















ユーティリティのように未来探訪には不完全なツールよりも、真実や美のようなコアな真理のようなものにより表現を追求していく。しかし、最も興味深くインパクトのある創造的なクリエイティブの多くは、2つの象限ではなく4つの象限のすべてを使うことを必要とする傾向がある。

この4つの象限のグリッドの統合点で活躍できるメディアラボの仕事で教員の多くは、おそらくこの4つの象限のコンパスが一方向には傾くが、それらは全て4つの象限からスキルをチャネルすることができる。

メディアラボの研究員の「シルクパビリオン」(MITメディアラボのネリー・オックスマン教授らが作ったのは、蚕がはき出す絹とコンピューター技術を組み合わせた「絹のパヴィリオン(Silk Pavillion)」という作品。)を作成したNeri Oxmanは、アーティストでありデザイナーだ。

バイオミミクリー(biomimicry:生物模倣)に注目してサイエンティストにもアプローチして最先端のデザインや作製技術の実験を行なっている研究グループ「Mediated Matter」とともに行われたSilk Pavillion。彼女は異なる領域行き来出来る融合領域の両方のスイッチとしての機能を持つことが出来る。

このコンパスの中心部に到達するための思考にはさまざまな方法がある。ヒントのキーはできるだけ近くにまとめ、これらの象限を引っ張っている。学際的なグループは、科学者、芸術家、デザイナー、そしてお互いを扱うエンジニアと専門性で分かれている。しかもこれらの分野間の区別を強調している。

伝統的な学問分野の機能的に分離された組織とは違い、この創造コンパスの四象限のすべての象限を使用する人々、四象限で働くことができる人を育成することがMITにとっても重要な目標となるだろう。今後それらの人々が指数関数的に変化する速度が増加すると信じている。
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