2016年8月14日日曜日

この「IoT時代のエクスペリエンスデザイン」という書籍のおもしろさは、近未来のエクスペリエンスの予測と改善提案が出来ると言うことだろう。

SBの孫社長がARMを買収しIoTが来るからと説明した途端にビジネスマンは、このバズワードに振り回され始める。「IoT時代は単にデジタルのテクノロジーの進化としてではなく、企業のお客さまの気持ちや行動の変化、すなわちエクスペリエンスそのものの進化である」とこの書籍は語っている。

テクノロジーの視点からIoTやAIについては書かれてきた。しかし実際の企業のビジネスに導入されるとどういう変化が起きるのか?の答えは誰も提示していなかった。あらゆる物がインターネットにつながるIoT時代になると、お客様との接点を構築する上でこれまでとは全く違う思想が求められるということだ。
































この「IoT時代のエクスペリエンスデザイン」という書籍のおもしろさは、近未来のエクスペリエンスの予測と改善提案が出来ると言うことだろう。

結論から先に言うと、今後、IoTが浸透することによって、既存のサービス業はもちろんのこと、全ての製造業は新しいかたちのサービス業へと業態変革を迫られる。なぜならば、今後はお客さまと企業がデータを媒介にして長い時間つながり続ける状態がビジネスの共通前提になるからだ。

つまり企業側から見れば、AIによるビッグデータ活用とお客さま主語のアナリティクスにより、近未来のエクスペリエンス(ブランド体験)の予測と改善提案をし続けることが、提供するサービスの根幹になっていくだろうというリアルな近未来感が興味深い。

エクスペリエンスは「場」から「時間」へ。既存のサービス業はもちろんのこと、すべての製造業は新しい形のサービス業へと形を変える。AIによるビッグデータ活用とアナリティクスにより、お客さまの近未来のエクスペリエンスの予測と改善提案が企業のサービスの根幹として提供され続けることになる。

IT企業のグーグルやアップル、日米欧の名だたる「自動車メーカー」だけではなく、米テスラのようなベンチャーの「電気自動車メーカー」、コンチネンタルやボッシュのような「自動車部品メーカー」、日立のような「電機メーカー」が群雄割拠し、「自動運転サービス業」という広い意味でのなりわい「業界」を形成し、「競合」として主導権争いのしのぎを削っている。
記事ソース:http://dentsu-ho.com/articles/4122

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)朝岡/崇史
電通エグゼクティブ・コンサルティング・ディレクター。エクスペリエンス・デザインを専門とするコンサルタント。大学生時代は東大野球部で選手・主務として活躍。1985年、電通入社。ブランドコンサルティングを行うコンサルティング室長を経て現職。日本マーケティング協会(JMA)のマーケティング・マスターコース・マイスター。

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