2015年5月11日月曜日

大量生産のラグジュアリーという不思議な位置づけにいる「ルイ・ヴィトン」は、『これが欲しい』という強い欲望を引き出す。つまり欲望をデザインする企業だ。

ベルナール・アルノーLVMH会長が4月16日、ビジネスの成功法について語った。アルノー会長が度々強調したのは、「クリエイティビティーとクオリティー」、そして長期的視野の重要性。LVMHが浮き沈みの激しいラグジュアリー業界のトップでありつづける秘訣。データによると日本人女性の10%は何らかのルイウ ゙ィトン製品を持っている。つまり大量生産のラグジュアリーという不思議な位置づけにいる。














アルノー会長兼CEOは、ラグジュアリー企業にマーケティングの概念は不向きであると言い放った。「ラグジュアリー業界はクリエイションの場であり、数字や統計の分析だけで測ることができる世界ではないのだ。」と語った。

当社はマーケティングはしないという言葉には常に違和感を感じる。この「クリエイティビティーとクオリティー」がマーケティングの武器なのだ。従来的なマーケティング手法は使わないと言うことなのだが、すべての市場での活動はマーケティングだ。

















「重要なのは知識よりも想像力」というアインシュタインの名言を引用した後でアルノー会長は、LVMHの最大の強みは「新しいものを創造し続ける底力」であり、かつ「実用的なクリエイティビティー」を生み出すことであるという。













「われわれは画家の集団ではないし、美術館に飾られるようなドレスを作ることが仕事ではない。顧客の中から『これが欲しい』という強い欲望を引き出し、われわれの商品に目を向けてもらわなければならない」という。欲望をデザインするLVMHならではの発言だ。















また、「実用的なクリエイティビティー」について、昨年10月にオープンした建築家フランク・ゲーリーによる巨大なアート施設、フォンダシオン ルイ・ヴィトンを例に挙げた。
http://www.wwdjapan.com/focus/column/business/2015-05-10/5826


0 件のコメント:

コメントを投稿