2015年3月28日土曜日

2001年以降の迷彩柄の流行はなぜか?メディア論のマーシャル・マクルーハン「われわれは、われわれの見ている映像の中のミリタリーファッション」


ツインタワーのテロの2001年以降ここ10年で、迷彩柄が爆発的なブームになっている。パーカー、トートバッグ、ジャケット、ペン、キャップ風のように、これらの流行はどこからやってくるのだろう?人生の20年をファッション業界で過ごした私としては気になるところだ。ファッションとは表皮でありムードだ。プロダクトのように合理では語りきれない誘惑がある。















かのメディア論のマーシャル・マクルーハンは「われわれは、われわれの見ているものになる」と語っている。そういえば最近の映画やケーブルテレビのドラマはイスラム国と自由社会の戦闘場面が溢れている。そしてその画面に登場する人々はオリーブドラブや迷彩柄の軍服に身を包んでいる。その刷り込みのため「われわれは、われわれの見ている映像の中のミリタリーファッションになっている」のではないか?






























ブログOVERKASTは、マクルーハン流に言うとスマートデバイスやネットワークまでもが、われわれの神経系の延長である。われわれは自分の語った言葉を、自分に対する評判を、SNSの友達やフォロワーを、いつも身に纏っていることになる。マクルーハンの言う通り「われわれは社会を身に纏っている」のである。と解説している。この迷彩柄もまさに社会の一部だ。

















また演出家・河毛俊作_GQによる迷彩柄人気の理由についての考察。今シーズン特に目立ったのが迷彩柄。“平和的”な兵器マニアというものは多数存在するし、軍服が男女を問わずファッションに決定的な影響を与え続けてきたのも事実だ。





























そういえばダッフルコート、ピーコート、トレンチコートももともとは軍服であり、今は実際の戦場では着られなくなったであろうそれらを街で身にまとう。オリーブ・ドラブのシャツにベレー帽で葉巻を咥えたチェ・ゲバラの方がクールであり、マネしやすいアイコンだったのだろう。








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