2014年8月29日金曜日

logmiの”手塚治虫氏 「ヒューマニズムなんてのは、砂糖みたいなもんだ」 自作品を語る”を読んだ感想。今も昔も、クリエイターの「経営かクリエイティブか?」の葛藤。

火の鳥/手塚治虫


















logmiの”手塚治虫氏 1985年の頃のインタビュー「ヒューマニズムなんてのは、砂糖みたいなもんだ」 自作品を語る”を読んだ。今も昔も、クリエイターの「経営かクリエイティブか?」の葛藤に、ジブリも経営不振で映画制作をやめ版権ビジネスに転換するという噂もあるだけに今も昔も色々考えさせられる。
アドルフに告ぐ/手塚治


















手塚:ヒューマニズムっていうのは、僕にとって砂糖なんですよ。オブラートなんです。もっと僕の本音を読んでほしいわけ。くさいんだよ、ヒューマニズムっていうのは。僕としては自分からさらけ出してね、どろどろしたもん書きたいんだけど、それが出来ないってところが、商売人っていうのはダメなんだね。(つまりヒューマニズムというのは商業主義として扱っていると言う意味)
ヨシボーの犯罪/つげ義春

















手塚:僕は、つげ義春とか……まあ大友君は6世代の方だから別なんで、これはまた違うと思うんだけど、つげ君とか水木氏ね、それから滝田ゆう、この辺は本音だけで書いているから、うらやましくてしょうがない。全くこれ、歯に物を着せないでしょ。白土氏のほうがまだ商売人ですよ。
手塚:それは、どんなものでもなるんですよ。なる要素はあるわけ。例えば今描いている『アドルフ』(ヒットラーを描いている)にしてもね、『陽だまりの樹』にしても『火の鳥』にしても、それをやろうと思えばできるんです。
猫町紀行/つげ義春




















ただ、怖いんだ。それでもう手塚おしまいじゃないか、ていうような感じがすごくあるわけ。やっぱり手塚プロと女房と子供、食わしていますからね。今の50才代の手塚治虫としては、それは清水の舞台から飛び降りる気持ちになっちゃうんですよ。だから僕があと30年若ければね、それをバーンとぶつけてアメリカなんかに逃げちゃったりね。
http://logmi.jp/20273







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