2012年12月30日日曜日

「衰退する日本の家電メーカー再生」のヒント


皆さんがすでにご存じのように日本の家電メーカーが苦境に立たされている。ソニー、パナソニック、シャープをはじめとする日本の家電企業は巨額の赤字を計上、人員削減によりコスト削減・圧力軽減をなどには対応している。多くの理由の一つに家電業界を取り巻く環境が変化してきたことが背景にある。(下記の1〜5)
















しかし解決策をメーカーが見つけた気配を僕は感じない。チャイナネットは、「日本電機メーカー企業の衰退はモノづくりの自信が原因」だとと指摘しているが、これも当たってはいるが、一部の問題認識でしかなく全体像が無く、解決策にはほど遠い。



















田川メモ
1,~ 1900  Hardware(ヨーロッパ:鉄砲、大砲)
2,~ 1980  Hardware + Electronics (アメリカ、日本:冷蔵庫、テレビ)
3,~ 2004  Hardware + Electronics + software(アメリカ:コンピューター)
4,~ 2007  Software + Network + Service(アメリカ:amazon,google, yahoo)
5,~ 最近   Hardware + Electronics + Software + Network + Service(束ねてプロダクトとして提供)

先日久しぶりにtakramの田川欣哉さんの講演を聞く機会があった。その中で特に印象的だったことは「ものづくりの流れの変化」の中にあった「衰退する日本の家電メーカー再生」のヒントだった。

具体的には「4,~ 2007  Software + Network + Service(アメリカ:amazon,google, yahoo)」このあたりから日本の家電メーカーがグローバルなネット社会の変化について行けなくなったのだろう。そして、「5, Hardware + Electronics + Software + Network + Service(を束ねてプロダクトとして提供)」の時代に、完全に突き放された。

この5つの項目のそれぞれのクォリティーを、ほぼ完全に達成出来ているのは今のところアップルだけかもしれない。このどれか一つだけ突出していてもだめで、このすべての条件を満たさないメーカーは今後生き残れないだろう。




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