2012年7月15日日曜日

「Think Simple―アップルを生みだす熱狂的哲学」を読んだ。もう一つの側からジョブズを見ることが出来たことが僕には収穫だった。

複雑に考えて仕事する自分を、誇りに思っていないか?アップルは初代のiPodを説明するのに、5ギガバイトのドライブを搭載した、重さ185グラムの音楽プレーヤーとは言わなかった。シンプルに「1000曲をポケットに」と言っただけだ。「シンプル」は現代ビジネスにおける最強の武器だ。 

ケン・シーガルはスティーブ・ジョブズのもとでアップルの「Think Different」キャンペーンにたずさわり、iMacを命名した伝説のクリエイティブ・ディレクターが初めて明かす、ビジネスとクリエイティブにおける「シンプル」という哲学。アップルにはジョブズという偉大なるビジョナリーがいた。デザインに優れ、エンジニアリングにも、製造も小売もマーケティングもコミュニケーションもすべてが優れていた。 















本書は著者にしか知りえないさまざまなアップルでのエピソードを題材としながら、〈シンプル〉という哲学を、核となる10の要素に落としこんで紹介する。マーケティングの考え方、イノベーションをいかに生みだすのか、組織の生産性をどう高めるのか、アイデアを実現させる方法、意思決定の仕方、社内や顧問とのコミュニケーションのとりかたまで ―あなたも〈シンプル〉という武器を手にすることで、この複雑な世界においてクリエイティブな力を発揮することができるはずだ。 

著者のケン・シーガルはiMacの名付け親であり、ジョブズと12年に渡り仕事を続けてきたクリエイティブディレクター、ケン・シーガル氏の著書「Think Simple」。ケン・シーガルがいなければiMacという言葉が考えられなかったら「MacMan」というネーミングになっていたかもしれません。今まで描かれていなかった悪魔のようなジョブズもケン・シーガルとのやりとりがリアルに描かれています。 

著者にしか知りえないさまざまなアップルでのエピソードを題材としながら、「シンプル」という哲学を、核となる10の要素に落としこんで紹介する。
 Introduction シンプルの杖
第01章 Think Brutal 容赦なく伝える 
第02章 Think Small 少人数で取り組む 
第03章 Think Minimal ミニマルに徹する 
第04章 Think Motion 動かし続 ける 
第05章 Think Iconic イメージを利用する 
第06章 Think Phrasal フレーズを決める 
第07章 Think Casual カジュアルに話し合う 
第08章 Think Human 人間を中心にする 
第09章 Think Skeptic 不可能を疑う 
第10章 Think War 戦いを挑む 
Conclusion Think Different
 
著者について ケン・シーガル(Ken Segall) 広告のクリエイティブ・ディレクターとして数々の賞を総なめにし、スティーブ・ジョブズとはNeXT時代から計12年間ともに働いてきた。1997年には倒産の危機にあったアップルに復帰したジョブズに再び起用され、伝説のマーケティングキャンペーン Think Different の制作に参画。また「iMac」を命名したことでその後のアップルの「i」シリーズを生みだすなど、アップル復活において重要な役割を果たしている。(記事ソースはアマゾンの書評などを参照した)

0 件のコメント:

コメントを投稿