2011年9月11日日曜日

「あなたは、あなたの選んだもので出来ている」と「モノのSNS」のブームへの洞察。


世界中でポストFaceBookの一つとして多くの「モノのSNS」が始まった。その中でもクォリティーにウエイトをおいて僕の知人がSumallyという「モノのSNS」を始めた。
以下がabout SumallySumallyの目的は、この世界の存在するすべてのモノの"百科事典"を作ることです。"Sumally"とは、sum(足す)と all(全て)をくっつけて、「すべてを足し上げる」という意味をこめて作った造語です。2010年代の百科事典には、そのモノが何であるのかという情報はもちろん、誰がそれを持っているのか、誰がそれを好きなのか、そして誰がどこで売っているのかという情報も掲載されているべきだと私たちは考えています。自分が何を持っていて、何を欲しいのか。そして何を売っているのか……。ユーザーのみなさまに、モノの情報をベースにこのサイト上でコミュニケーションしてもらうことで、Sumallyは常に進化し続け、世界中のユーザーの力で、この世界の全てのモノを網羅することを目指します。http://sumally.com/

「モノのSNS」を考えていて、日産モコのCMのコピーを思い出した。
日産の軽 MOCO「モコを選ぶ人」篇 
「あなたは、あなたが選んだものでできている。スタイリッシュを選ぶ人へ。」by 坂井直樹とHatenaに書かれていた。もちろん僕の作ったコピーではないが、僕が言いかねない言葉なので、ある意味うまい間違いだ。日産のMOCOCMで竹下玲奈さんが出演し、児玉清がつぶやくこの言葉は、現代の消費文化を見事に言い当てた、素晴らしいコピーだ。

もう少し理解を深めたい方は、P&Gの副社長和田浩子さんのブログを読んでください。What’s Hot / What’s Not http://office.wadahiroko01.com/
車のTVCMで「あなたは、あなたの選んだもので出来ている」というキャッチフレーズ があります。私の親しい友人のコンセプターの坂井直樹さんは、ずっと前から、この考えに基づいて、物作りのためのコンセプト作りをしています。人は、自分なりを表現するために物や、サービスをえらんでいるから、デザインする時に特定の人に嗜好されるように、その考え方や気持ちを反映してデザインするというEMOTIONAL PROGRAMという手法です。

思想家の内田樹氏が割と最近のblogの記事で、同じようなことを言っていた。
「消費文化」とは「人間は消費を通じて自己実現する」というイデオロギーのことである。どんな家に住み、どんな家具を並べ、どんな服を着て、どんな車に乗り、どんな音楽を聴き、どんなレストランでどんなワインを選ぶか・・・といった一連の「商品選択」を通じてその人の「個性」は表現されるという考え方のことである。現在のメディアが「個性的な」という形容詞で記述している人間的行為の99%は「どんな商品を購入しているのか」という水準で語られる。

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