2011年3月29日火曜日

アンネ・フランクや、ヴィンセント・ヴァン・ゴッホなど伝記の登場人物の顔を、そのまま立体にデザインした本。



僕は書店に入ると、まず平台に積まれた本の表紙を見る。そして、自分の目に飛び込んでくるブックカバーを選ぶ。表紙は本の顔、その表情のインパクトにつられてつい手に取る。中身を予感させるタイトルのテキスト、内容を予告するイラストや写真などでデザインされた本の装丁を見ては、また引き寄せられる。そうして手に入れた良い本は熱中して読む、ページの残りが少なくなり、ついに読み終わったときに虚無感に襲われ、あらためてカバーのビジュアルを見ると作者の意図がわかったりする余韻の楽しみもカバー・デザインにはある。


ちなみに最近雑誌で見かける推薦本コーナーでは、表紙だけが平坦に写っている写真ではなく、本を立て背表紙や天(小口の上部)までも写っている写真が増えた。ブックカバー・デザインはグラフィック(平面)でもあるがプロダクト(立体)でもある。インターネットも「ホームページ」というように、多くはまだテキストベースの情報が中心で、本を電子的に模しているに過ぎない。しかし、以外にもインターネットの普及は電子書籍を生みだしたことで、本がテキストの内容を伝えるだけのものではなくなり、「本」自身がオブジェ化する方向への進化を促した。本の存在感がプロダクトとしての魅力を持ち、皮肉にもかつての貴重品だったころの本に戻ってきているように思う。


オランダのブックウィークキャンペーンは、本の登場人物を、そのまま本で表現した素晴らしいキャンペーン。CPNB(CollectivePromotion Dutch Literature)はオランダ文学を奨励する為に、毎年「ドイツブックキャンペーン」を開催しています。また毎年特定の文芸種を主に取り上げます。2011年は、伝記が取り上げられました。‘GeschrevenPortretten’Written Portraits)は、伝記の人物の顔を本でそのまま表現した。Souvereinによって、AnneFrank, Vincent van Gogh, Louis van Gaal and Kader Abdollahの顔がつくられた。Concept: Markus Ravenhorst, Maarten Reynen/Artwork: Souverein

















































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