2011年2月28日月曜日

慶應SFC政策メディア研究科 エクス・デザイン展 2011とゲストスピーカーセッションのお知らせ。

「慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科  エクス・デザイン展 2011

展示会期 2011318日~20日 
時間         2011318日(金)13:0019:00
     2011319日(土)、20日(日)11:0019:00
場所   東京デザインセンター「ガレリアホール」(東京都品川区東五反田5-25-19)
入場料  無料
web         http://xd.sfc.keio.ac.jp/exhibition2011/
主催   慶應義塾大学政策・メディア研究科 エクスデザインプログラム


[展示概要]
XD展とは XDプログラム所属研究室による合同成果発表会です。
XD展は、20093月に第1回の展示会を行い、本展示で3回目を迎えます。

XDプログラムでは、音楽・映像・プロダクト・メディアアート・インタフェース・ロボットなど多分野にわたる教員のもとで、学生たちが異なる分野の垣根を越えながら互いに影響を与え合い、研究/制作を続けてまいりました。

今回は、『合流』というキーワードをテーマに、学生の成果が一堂に会すエキシビジョン、さらに第一線で活躍されるクリエイタの方々をゲストにお呼びしてのトークディスカッションを通して、私達の考えるデザインに迫ります。
骨展で出品された山中俊治研究会 の作品「Flagella」
(※XD展2011での展示はありません)
[出展研究会]
岩竹徹 研究会(コンピュータミュージック)筧康明 研究会 (インタラクティブメディア)加藤文俊 研究会 (コミュニケーション論)坂井直樹 研究会 (プロダクトデザイン)藤田修平 研究会 (映像制作)山中俊治 研究会 (プロダクトデザイン)脇田玲 研究会(マテリアルデザイン)

[ゲストスピーカーセッション]     

1,セッション1-------------------------------------------
日時 2011319日(土) 14:00~15:30クワクボリョウタ(メディア・アーティスト)× 田川欣哉(takram design engineering代表:デザインエンジニア)× 山中俊治(慶應義塾大学政策・メディア研究科教授)
2,セッション2-------------------------------------------
日時 2011320日(日) 14:00~15:30猪子寿之(チームラボ 代表)× 筧康明(慶應義塾大学SFC 環境情報学部 専任講師) × 坂井直樹(慶應義塾大学政策・メディア研究科教授)

2011年2月27日日曜日

声に連動して建物が顔の様に動く、インタラクティブなプロジェクションマッピング。






















いくつかのプロジェクションマッピングがありましたが、今回のはインタラクティブなプロジェクションマッピングです。考えてみれば、すぐに出てきそうなアイディアですが、インタラクティブなプロジェクションマッピングは、少ないですね。声で操れるプロジェクション・マッピング! 声に連動して建物が顔の様に動き変化していきます。
PERSPECTIVE LYRIQUE from 1024 on Vimeo. Perspective Lyrique ...
PERSPECTIVE LYRIQUEAn interactive architectural mapping.
PERSPECTIVE LYRIQUE from 1024 on Vimeo.

1024
1024 is the audio-visual branch of EXYZT,
An interactive architectural mapping.
Fete des Lumieres / Lyon / France / 2010

A mapping by 1024 Architecture, projected on the facade of former Lyrical theater the "Celestins".
The building deformations and figures were controlled by the audience, using a microphone and an audio analysis algorythm.

More info on 1024architecture.net or our blog
1024d.wordpress.com

2011年2月26日土曜日

有名なキャッチコピーのHave a break,have a KitKatの動画バズ、やられます!





















僕のように気の短い方は37秒から、ご覧ください。やられます。ツボにはまります。キットカットのキャンペーンです。アメリカ、Rijksmuseumに赤いモノカラーの絵が一枚かけられたもの。鑑賞に訪れた人は、作品の意味を理解しようと努める。ところが、、、、、、、、、、、、、、この後の文章を読まないで動画を見てください。
KitKat opgenomen in de collectie van Rijksmuseum Twenthe.
答えは、小さな作品名のクレジットシールには、Have a break,have a KitKatと書いてあるのみ。それを見た人々の反応が様々で、日本との差を感じます。さらに、こちらの↓香港で制作された連作広告は「キットカット」を折ることで、ムカつくアイツをポキッと折ったような爽快感が味わえることを表現しています。オカルトの人形のようです。



2011年2月25日金曜日

青く明滅するLEDを搭載した列車のモデルが、始発駅も終着駅もないレールの上を、あたかも永久に走りつづける


コムデギャルソンのアートスペースである、Sixで展示された、宮島達男さんの「Time Train」です。何度か紹介したいと考えていたのですが、情報としては3ヶ月くらい前のものになります。電車好きにはたまりません。

















宮島さんの考えや作品は興味深いので、取り上げました。青く明滅するLEDを搭載した列車のモデルが、始発駅も終着駅もないレールの上を、あたかも永久に走りつづける──2008年にドイツで発表された宮島達男さんの作品が、このたびコムデギャルソンのアートスペースSix(大阪・心斎橋)にて日本ではじめて公開された。宮島さんがこの作品のなかで表現しようとしたこととは。

写真、対談:http://openers.jp/culture/lounge_interview/miyajimatatsuo_timetrain.html

<宮島達男>

2011年2月24日木曜日

ウルヴァリン、そして黒いボディスーツの女忍者達との、実写の静止画と動画とグラフィックスが合わさったハイパーチャンバラ。SO COOL!

イラストレーターとディレクターの肩書きを持つ、Gary Shore。実写の静止画と動画とグラフィックスが合わさって、彼独特の世界があります。一瞬一瞬を効果的に見せる事で、あまり動きがないのにも関わらず、躍動感を感じます。まるで、東洋の身体作法太極拳等を映像化したようにも見えます。忍者らしきキャラクター、侍キャラクターなどとウルヴァリン、そして黒いボディスーツの女忍者らしきキャラなどが、ハイパーチャンバラを繰り広げます。それにしてもクール!

Wolverine Vs The Hand from Gary Shore on Vimeo.

Wolverine:ウルヴァリンは、マーベル・コミックの架空のスーパーヒーローであり、X-メンやニューアベンジャーズを含むいくつかのチームの一員である。作家のレン・ウェインと画家のジョン・ロミータ・シニアによって創造された。
Director: Gary Shore garyshore.com
Music: Vitaliy Z myspace.com/ vforvital




2011年2月23日水曜日

人間が毎日必ず使用する親近感を抱く靴が、タップダンスをするという奇妙な感覚を抱く動画



















Les Souliers(靴の意味)シューズ・アンサンブル。靴30足によるサウンド・インスタレーションです。これもちょっと怖い物見たさ系ですね。ちょっと荒っぽい機械構造むき出しの箱から、まるで義足の棒状の金属が靴を履いてタップダンスのように床を踏みならす。それは軍人の行進のようにも見える。少々怖いです。見物人も圧倒されているように見えるのはなぜでしょうか?靴を履いている透明人間まで感じてしまう人もいるようです。シンプルな機械工作と電子工作の組み合わせですね。制御しているのは、もちろんコンピューターです。作者は、 Arno Fabrehttp://arnofabre.free.fr/

人間が毎日必ず使用する親近感を抱く靴が、アンサンブルをするという奇妙な感覚を抱く作品です。靴それぞれのユニークな音、キャラクターが面白いです。
Les Souliers from Arno Fabre on Vimeo.

2011年2月22日火曜日

コンパスを内蔵し、ダイヤルと太陽光から時間を読み取ることが出来る日傘。 楽しくないですか?
























慶応SFCの坂井研の研究員でもある根津さんデザインの日傘【clock-parasol】です。コンパスを内蔵し、ダイヤルと太陽光から時間を読み取ることが出来る日傘です。コンパスで北を探し、傘を回転させ、正しく内のグラフィックスに合わせて時間を確認します。地球の曲率に基づいて 太陽の光が後ろから傘とおおよその時間をマークする様にデザインされています。 楽しくないですか?一種の日時計ですね。日時計(ひどけい)は、影を利用して視太陽時を計測する装置。紀元前3000年、古代エジプトで使われていたが、起源はさらにその前の古代バビロニアにさかのぼると考えられる。日晷儀(にっきぎ)、晷針(きしん)ともいう。























パラソルは、(紫外線の97%がカットされ、撥水とUV処理がされている) ガラス繊維製の外側リブの長さが55センチメートルを測定します。 65%ポリ35%綿で構成されています。 このアイディアの核は、「人々は一日を通じて、太陽やその位置に関して考えることがあまりないが、この日傘が考える余地を与える」というもの。




2011年2月21日月曜日

人はなぜ、規則正しく並ぶものに一種の気持ち悪さを感じるのでしょう?



















見ているだけで、人間は視覚情報を、常に感触に変換してイメージしているのだと思わせるフラクタル映像です。表面の変化を映像化したこの作品は、まるで触覚を映像化したような作品です。この映像は、「WebGL 3D fractal renderer」という手法で製作されているそうです。
Surface detail
Surface detail from subBlue on Vimeo.

subblueことTom Beddardは元物理学者というユニークなバックグランドを持つスコットランドのアーティスト。自作プログラムで作成された3Dアートを掲載しています。さすがは元物理学者とだけとあって、制作される作品もマンデルブロフラクタルなどの数学的なものをモチーフにしたものが多く掲載されています。不思議とリアルに感じさせるこれらの作品は、立体オブジェや顕微鏡で見た世界のように、超自然的な魅力を持っています。http://www.sophistry.jp/2010/02/09/subblue/

2011年2月20日日曜日

「私の名前は、高城剛。住所不定、職業不明」この本の裏コンセプトは、自分の「トリセツ」。


先週は高城剛さんと東洋経済のTHINKという雑誌の依頼で対談した。益々パワーアップしたトークで一時間が終了し、三人の学生達も入れて、その後約四時間痛飲した。「i-mode以降、日本社会が激変した。」という仮説が面白かった。高城さんのブログには、書いててわかる意外な機能も満載な「自分の取扱説明書」です。本書を通じて、是非、皆様もご自身のトリセツを書くと、不思議と自身の意外な機能が見えてきます。とあった。http://bit.ly/eQm33E 

「私の名前は、高城剛。住所不定、職業不明」という長いタイトルの新刊本が、先週の段階で二万部を超えたそうだ。すごいものだ!これもテレビの威力はまだ衰えてない証拠でもある。僕のまわりには何人かのビジョナリー(予言者)、メンター、、、ともかくクリエイティブで、信頼でき尊敬出来る人がいる、その一人が高城剛さんだ。常に正直で、自分が体験したことしか言わない。144の質問に彼が答え書いた本だ、面白いに違いない。

この本の内容紹介:「僕も含めて、みんな自分のことを意外と分かっていない。世の中がグチャグチャになっている今こそ、『自分』に向き合うことが一番重要だ」。仕事を初めて20年、中間地点を迎えたいま、自分の地図を見直すことで、これからの方向性が見直したい! 公私ともにいま最注目のキーパースン・高城剛は今何を考え、どこに向かおうとしているのか? Q、発想法は?Q、好きな店は?Q、収入は?Q、良いアイデアとは?Q、リラックス法は?Q、未来はどうなる?Q、日本の問題点は?Q、愛とは?Q、離婚騒動は?彼のすべてがわかる144のQ&A












































2011年2月19日土曜日

注ぐというシンプルな手法で、混ざって濁ることなく、自然界に存在するような不思議な絵を描き出す。

絵の具を注ぐというシンプルな方法で描かれた作品。このシリーズは「Pour」とカテゴライズされており、ペインティングと区別している。作者は、ニューヨークで活動する作家Holton Rower だ。注ぐというシンプルな手法で、混ざって濁ることなく、自然界に存在するような不思議な絵を描き出す。特殊な塗料は使われておらず、アクリル絵の具 ベニア板のみという、シンプルさだ。

仕上がった作品は柱の部分を外され、土台だった平面の板のみ展示する。絵のみならず、その製作プロセスも興味深く、メーキングの映像も気持ちの良い実に面白い作品だ。

by Holton Rower
http://holtonrower.com/

2011年2月18日金曜日

普段目にしている日常は、こんなにも迫力があり、美しい世界であるのか。



日常的に私たちは大量の出来事を目にしている。それらは人間的な時間の流れの中で見るとあまりにも普通に過ぎ去って行く。ところが、時間を歪ませる事で、通常では見る事の無い景色を目にすることができる。水の流れやガラスが落下して割れる瞬間など、普段は気づく事の出来ない現象や法則を見付けられる。


Locked in a Vegas Hotel Room with a Phantom Flex from Tom Guilmette on Vimeo.

Phantom Flex High Speed Cinema Camera
フルHD画質で1秒間に2,564コマを撮影出来る、Vision Reserch(アメリカ)社製のカメラ。このカメラはある意味人間の目を超えている。

shot and edited by Tom Guilmette
using a Vision Research Phantom Flex High Speed Cinema Camera

2011年2月17日木曜日

Grand Central StationでおこなわれたMonclerの「ハプニング」なプレゼンテーション。

日常的な駅が、突如ショー会場へと変わる。ゲリラ的に行われたこのショーは、モバイル等によって多くの投稿が行われた。これまで、その多くがクローズドであったファッションショーだが、いくつかのブランドがオープンなショーをおこない始めている。

Moncler Grenoble from Hintmag.com on Vimeo.

このように突如何かが起こる事を「ハプニング」と言っていた。この言葉の始まりは、アントニオーニの「欲望(Blow-Up)」である。
ハプニングは、1950年代から1970年代前半を中心に、北米・西ヨーロッパ・日本などで展開された、ギャラリーや市街地で行われる非再現的で一回性の強いパフォーマンスアートや作品展示などを総称するのに用いられる美術用語。ハプニングの創始者と言われているアラン・カプローによると「きまった時間と空間の中で演じられる点では演劇に関連をもった芸術形式」。(wikipediaより)

2011年2月16日水曜日

グローバリズムというのは結局、深いローカリズムへの洞察だというアイ・ウェイウェイのコンテクストはとても力強く伝わってくる。それは同時に中国人でない人が、この作品を作ってもこのアートは意味を持たないことになる。


「アイ・ウェイウェイ展何に因って?」が、東京・六本木の森美術館で開催された。アイ・ウェイウェイ(艾未未)は、現代中国を代表する1957年生まれのアーティスト。美術、建築、デザイン、などの多岐にわたる分野で活躍している。会場に足を踏み込んだ途端、とても良い香りがしてくるのだが、その基は1トンものプーアル茶葉を圧縮してできた作品「1トンのお茶」とてもシンプルで、迫力のある作品だ。グローバリズムというのは結局、深いローカリズムへの洞察だというアイのコンテクストはとても力強く伝わってくる。そして仮に中国人でない人が、この作品を作ってもこのアートは意味を持たないだろう。
1トンのお茶》2006年/圧縮した茶1トン 100×100×100cm

























アイ・ウェイウェイからのメッセージ





























アイの表現は単純に説明すると「伝統の革新と継承」。アートの文脈がとても明確なアイ。彼はアメリカから帰国後、中国の古典美術への関心を深めていったようだ。まるで外人の眼で、骨董市に通ううちに、王朝ごとに様式があり、その時代に好まれた形やデザインなどの違いに興味をもつようになる。そこから生まれた作品が「コカコーラの壷」(1997年)だ。ご存知の通り、ウォーホルがモチーフにも使ったコカコーラは、アメリカ型資本主義における大量消費社会の象徴で、近年ではグローバリゼーションの象徴とも言えるかもしれない。いまや中国はコークの世界第四位の消費国になった。

2011年2月15日火曜日

ペンライトを片手に、光によって描くアニメーション「PiKA PiKA」これ楽しいですね。


ナガタタケシさんとモンノカヅエさんによるクリエイティブユニットが作成しました。デジタルカメラによる長時間露出とコマ撮りアニメーションの手法を融合し、空中にペンライトの光で絵を描くことでアニメーションを作るという画期的な作風「PiKAPiKA」を編み出す。http://tochka.jp/


インディペンデントのCALFレーベルが出版しています。「Vol_02 トーチカ作品集 / TOCHKA WORKS 2001-2010」も、ぜひ見てください。http://calf.jp/jp/jia/tochka.html
DVD Tochka Works 2001-2010 [Trailer]

(以下はトーチカ作品集のWEBの説明文です)
その特異性は、作家的な自己表現としてではなく、様々な人間を巻き込む参加型の表現として制作されていることにあります。観ているものにまで参加者の作る喜びが伝わってくる「PiKA PiKA」には、アニメーションの新たな可能性を感じる事が出来るでしょう。トーチカの活動はTV番組などのメディアで多数紹介され、YouTubeなどではフォロワーたちによる動画がアップされつづけています。世界を魅了した光のスペクタクルをお楽しみください。



2011年2月14日月曜日

グーグルのアートプロジェクトは、超高解像度で撮影された作品も収録されており、細かい画家の筆のタッチまで自宅で詳細に見ることができる。


ストリートビューで培われた技術がふんだんに活用しているようだ。今後は混雑した美術館で苦労するより、自宅の大画面TVで、このようなアートプロジェクトを体験する日が来た。下の画像は拡大したゴッホの「星月夜」の一部、すごい臨場感だ。





















公開されたアートプロジェクトでは、ボッティチェッリ作「ヴィーナスの誕生」や、レンブラント作「夜警」、ゴッホ作「星月夜」「画家の寝室」、ベルサイユ宮殿の内部、日本からは葛飾北斎「雷神」、伊藤若冲「鶴図」等を含む、486 の芸術家による1,000以上の作品を高解像度でくっきりと臨場感を持って鑑賞することができる。





















このプロジェクトのアイディアが芽生えてから約18 ヶ月間に渡り、美術館スタッフの協力を得て、作品の選定や撮影、室内の撮影用に特別にデザインされたストリートビューの機材で撮影をしてきた。
http://www.googleartproject.com
Art Project - Visitor Guide
Take a tour around the Art Project, powered by Google. 



2011年2月13日日曜日

水と絵の具と筆と紙が曖昧な固まりを描き出しながらも、確実にデッサンされて対象が浮かび上がるマッツ・グスタフソンのイラストレーション


ある雑誌で見たニューヨークのマッツ・グスタフソンは、スウェーデン出身のアーティストらしく、北欧の家具とアメリカの家具がグレイッシュな色彩でシックな部屋に住んでいた。彼の鋭く繊細な感性と独特の魅力は彼自身の作品にも表現され人々を魅了しつづける。「水」と「絵の具」と「筆」と「紙」が曖昧な固まりを描き出しながらも、確実にデッサンされて対象が浮かび上がる。水彩の滲みは偶然に生まれたはずだが、確実に計算されている。
























マッツ・グスタフソン/ファッションイラストレーター:1951年スウェーデン生まれ。1970年代後半から、コムデギャルソン、ヨウジヤマモト、ロメオ・ジリ、プラダ、グッチなどのトップコレクションを描いてきた。水彩絵の具の滲み具合、表現が豊かで溜息が出ます。






























このパンフレットは、1991年に日本酒「玉兎」のPRで作られた物。絵はMats Gustafson(マッツ・グスタフソン)に依頼した。書は渋江建男さんにお願いした。「玉兎」は千利休が好んだ炉の花、白玉椿(まだ開化しない白いツバキの蕾の別名)今も「沢の鶴」から販売されているロングライフデザインとなりました。純米酒+吟醸酒のお酒「玉兎」


2011年2月12日土曜日

ヒッピーとスティーブ・ジョブズとコンピュータ・オタクのルーツは同じ。

僕の二十代の初め頃は、サンフランシスコにたむろする少々中途半端なヒッピー崩れだった。ジョブズは中学生だったはずだ。同じ時期にサンフランシスコの空気をお互い吸っていたことになる。このヒッピーという概念が以外と若い人に伝えにくい。ヒッピーとは、1960年代のアメリカ西海岸・サンフランシスコで、ベトナム戦争に反対する若者たちが、既成社会の価値観から、ドロップアウトし、自らをヒッピーと名乗った。愛と平和、幻想、サイケデリックアート、に生きた人たち。1969年ウッドストック、ヒッピー、フラワーチルドレン、カウンターカルチャー、ロックが力を持っていた頃。しかし1970年代に入ると、有無消散してしまった。しかしエコロジー運動の始まりもコンピュータも実はヒッピー達から始まったカウンターカルチャーだった。

戦争に反対し、徴兵を拒否し、自然と平和と歌を愛し人間として自由に生きるというスタイルで、ベトナム戦時下にあった全米で一大ムーブメントが起こった。初期は薬物による高揚や覚醒や悟りから出発し、各地にコミューンと呼ばれるヒッピー共同体が発生する。若者を中心に爆発的な人気を誇った「ビートルズ」によるインド巡礼やマリファナやLSDを使用した精神解放等により全米・そして世界へとそのムーブメントは広まっていくことになる。しかし、ベトナム戦争の終結とともに、1970年代前半頃から、徐々に衰えていく。

かつてスティーブ・ジョブズも、ハレ・クリシュナ寺院で食にありついたヒッピー崩れだった。ジョブズに限らず1970年代の後半にアメリカの西海岸で活動を始めたコンピュータオタクは、大体はヒッピー寄りの人々だった。ドラッグ、セックス、ロックン・ロールと、既成権力に向けた打撃という反体制思想運動だった。その意味で、ヒッピーとハッカーのルーツは同じだ。ネット・スケープ・ナビゲーターを作った人々や、Google社のトップ、ウィキペディアの創始者も同じ思想に連なる人々だ。ウィキリークスの創設者ジュリアン・アサンジも同じような印象を与えるハッカー。ビッグビジネスとしてメジャーに成長する以前のコンピュータ文化は、反体制的な思想を宿していた。成長したアップルやウィキリークスも、これからも少しずつ世界を変えるだろう。
(一部小田嶋隆さんの記事を参考にした)






2011年2月11日金曜日

オランダの映像作家スーパー・エレクトリックによるクラーク&スマークの新作MV「ダイナマイト」フリップ・ブックを使い、ストップ・アニメと同じように、写真でビデオの中の登場人物や物が動いているように見せている愉快な映像。



一昨年数々の賞を受賞するなど大きな話題を集めたのがKraak & Smaak(クラーク&スマーク)の「Squeeze Me」↑画像のミュージックビデオ(MV)。 この「Squeeze Me」を生み出したオランダの映像作家「Superelectric(スーパーエレクトリック)」が、今回Kraak & Smaakと組んで、新曲「Dynamite」のMVを手掛けた。アイデアの面白さを感じさせる箇所がいくつもある。素晴らしい!
Kraak & Smaak from WEAREWILL on Vimeo.


Squeeze Me [12 inch Analog] [Single, Import, From US]


2011年2月10日木曜日

今日はいつもと違って人生のデザインの話。「ドロップアウトのえらいひと」という書籍が意味すること。

大方の坂井研四年生が、ハードな就活を突破したようだ。しかしそれでも彼らにとって、次に何が起こるのかわからない世の中。この本には不肖「坂井直樹」の生き方も含まれていて「19歳で月に3600万円稼いだ男は、そのファッション・ビジネスの成功は追わず、商品開発で自己表現するようになった。坂井直樹」というタイトルで紹介されている。

下記のように、僕以外にも自由で自分らしい最高の生き方を手に入れた、生い立ちも仕事も様々な男たち33人のライフストーリー。自分の心に身をまかせ、勇気を持って踏み外し、まんまと最高の生き方を手に入れた33人の男たちのトゥルー・ストーリーだ。

実は「人生で何をやりたいかが決まるとき」というタイトルの「さとなお」さんのブログを読んでいたときに、この書籍を思い出した。

こう書かれていた、、
試験受かって、そこそこいい学校行って、そこそこいい大学行って、そこそこいい会社に入っても、別に「そこそこいい人生となるわけではない」、と、サラリーマンを二十年強やって周囲をずっと見ていると心底わかってしまうところがあるわけで。もう昭和時代の「いい大学×いい企業=いい人生」という幸福モデルはとっくに崩壊していたりする。

禁欲的にがんばって競争に勝ってきて「いい大学×いい企業」を手に入れたのに相当つらそうにしてる人も多いし、企業で上りつめたあげく謝罪したり捕まっちゃったり弾劾されたりって人も多いし、家庭が壊れている人も多い。どうもそういうのがいい人生ってヤツでもないって、みんな心の底ではわかっちゃっているのだ。http://www.satonao.com/