2016年8月26日金曜日

常に我々が持つバイアス(先入観)を改めて感じた。まず醤油皿に関心を持ち、ここまで再デザインしようとする日本人デザイナーはおそらくいないだろう。












このプロダクトをデザインしたダンカン・ショットンは東京を拠点にしているイギリス人の若手デザイナーだ。彼の仕事は主に、雑貨、包装、グラフィックやインターフェースのデザインなど。3次元ジオメトリの錯覚を与える醤油皿をデザインした。

















不規則な内面に浅い深度で作られたレリーフが醤油で発生する自然な色のグラデーションを作り立体のように見えるSOY SHAPEは、岐阜の職人によって制作された。醤油皿だけではなくパッケージまで丁寧にデザインされている。


















最初画像を見たときには三次元の茶色のものかと勘違いした、同時にこれは日本人デザイナーでは無いと感じた。常に我々が持つバイアス(先入観)を改めて感じた。まず醤油皿に関心を持ち、ここまで再デザインしようとする日本人デザイナーはおそらくいないだろう。













































http://dshott.co.uk/jp
http://www.designboom.com/


2016年8月25日木曜日

圧倒的で破壊的なイノベーションが起こると、それにとらわれてクリエイターは一種のパニックに陥って何を作ったら良いかわからなくなる時がある。「ダイソンの羽の無い扇風機」もそうだ。














圧倒的で破壊的なイノベーションが起こると、それにとらわれてクリエイターは一種のパニックに陥って何を作ったら良いかわからなくなる時がある。












audi TTも大成功の後audi社内ではしばらくの間TTにとらわれすぎて表現の方向を失った時機がったと聞いている。このジヨン・キム・スタジオによって開発された折り畳み式conboxファンを見て、「ダイソンの羽の無い扇風機」が起こした圧倒的なイノベーションの後、ファン付きの扇風機をデザインする人たちはさぞ屈辱的な仕事になったのでは無いか?と想像する。














そういう状況の中、彼は「ファン付きの扇風機」の可能性を諦めなかったことが素晴らしい。折り畳み式「conbox」ファンは良く出来ている。デザインの力によって羽付き扇風機も捨てた物では無いと思わせるだけの説得力がある。













電動ファンは、夏の使用の後案外大きな収納スペースを必要とするし、むしろ収納されている時間が圧倒的に長いはずだ。このファンは拡張ストレージを使い単一のユニットにパック出来る。美しさと機能性を兼ね合わせたデザインだ。「conbox」はアプリを介して制御する様々な空気コントロール機能と、無線で電力を供給するという。






























http://www.designboom.com/




2016年8月23日火曜日

リオ閉会式で東京五輪2020のセレモニーではキャプテン翼やドラえもん、ハローキティ、スーパーマリオ(安倍総理)など日本のコンテンツが勢揃い。


「君が代」の斉唱に続き、フィールドには大きな日の丸が登場。その後、日本語、英語、フランス語、ポルトガル語の「ありがとう」の人文字がフィールドいっぱいに広がった。その後に流れた東京を紹介する映像には、日本を代表するアスリート、そしてドラえもんやキャプテン翼、ハローキティ、マリオなど人気キャラクターがぞくぞく登場。













東京からリオに向けてドラえもんのドリルが地球を掘り進むと、スタジアムの真ん中には「スーパーマリオブラザース」の土管が現れ、そこからマリオに扮した安倍晋三首相が登場した。


その後、MIKIKO氏の振付による青森大学男子新体操部部員を含めたダンサーによって光るワイヤーフレームを使ったパフォーマンスが披露。パフォーマーたちは次第に土管の周りに集まり、ワイヤーフレームによって東京五輪のエンブレムが形づくられた。















最後は東京の街並みと富士山が映し出され、「SEE YOU IN TOKYO」というメッセージと花火でパフォーマンスは幕を閉じた。













全体のクリエイティブスーパーバイザーを務めたのは、最近では宇宙人ジョーンズと白戸家のコラボレーションなどで話題のシンガタ 佐々木宏さんと椎名林檎さん。椎名さんは音楽監督も務めている。













また、総合演出と演舞振付にはPERFUMEのライブ演出・振付で知られるMIKIKOさん、そしてクリエイティブディレクターとして、アイルトン・セナがF1世界最速ラップを樹立した際の走行データをもとに、セナの走りを光と音でよみがえらせたプロジェクト「Sound of Honda / Ayrton Senna 1989」で、カンヌライオンズ2014の最高賞を受賞した電通 菅野薫さんがクリエイティブチームに参加している。













http://www.huffingtonpost.jp/

クリエイティブチーム
クリエーティブ スーパーバイザー
佐々木宏
クリエーティブ スーパーバイザー+音楽監督
椎名林檎
総合演出+演舞振付
MIKIKO
クリエーティブ ディレクター
菅野薫

2016年8月22日月曜日

「反応する家」はコンクリート柱の上を軸に360度回転する不思議な家だ。










Alex SchwederとWard Shelley のデザインした「社会的関係アーキテクチャ」の実験的なプロジェクトだ。この夏は5日間彼らは、この回転する家に住んでいた。13.4 X 2.4メートルの床面積の建物で4.5メートルの高さのコンクリート柱の上で360度回転する。
ReActor: a new work of performance architecture by alex schweder + ward shelley from designboom on Vimeo.
建築物と住む側の間に起こる反応を調べるためのプロジェクトで「 OMI国際芸術センター」の委託を受けて行われた。アーキテクチャOMI展「構造からエンクロージャに」の一環として行われたプロジェクトだ。それにしても実験の目的が理解しにくい。




















http://www.designboom.com/

2016年8月21日日曜日

「世界にはたったひとつのマシン」があり、「ウェブはそのOSである」 全てのスクリーンはその「ただひとつのもの」を見る ウェブの外にはどんな情報も存在しない。

EGカンファレンスで、ケビン・ケリーは興味深いデータを示した。我々が知る形でのワールド・ワイド・ウェブは誕生して5000日しか経っていない。それでは次の5000日にどんなことが起きると予測できるのだろうか、とケビンは問いかけます。その中で興味深いパート。












このところケビンケリーにはまっている。私が信奉するマクルーハンの言葉 「マシンは、人間の感覚器官の拡張的要素である」というコンセプトもケビンケリーから見れば逆転する。「人間は、マシンの感覚器官の拡張的要素となりつつある」と言う。

目から鱗だ。私たちはデジタル写真やデジタルカメラを通じて 1兆の眼と耳と感覚を持っています そうしたものはFlickrやInstagramなどで見ることができる。 ある意味、このマシン(WEB)は個々のカメラのピクセルを通して見ている。
ケビン・ケリーが語る「ウェブのこれからの5000日」

我々が持つすべてのコンピュータや携帯端末 携帯電話、ノートパソコン、サーバーなど -- こうしたあらゆるつながりから私たちが作り出そうとしているのは ひとつのマシン(WEB) たったひとつの巨大なマシン(インターネット上の全てのコンピュータのチップを数えると 10億になる)があって、手元の機器が そのマシンをのぞく窓だと考えれば 私たちはひとつのグローバルなマシンを作ろうとしている。ケビンはWEBを「グローバルなマシン」と語っている。











私たちはこういったものを手にし 別々の機器としてとらえますが 実際は「世界中の全てのスクリーンが ひとつのマシンを覗き込んでいる」 これらは基本的にひとつのマシンにつながるポータルだ。また、この機器を通じてクラウドにつながる。 だから、ある意味では必要なのはクラウドにつながるコンピュータだけなのだ。

「ある意味では 集中コンピューティングモデルという昔のアイデアに 回帰している」ことになる。全てのカメラやマイク、 車のセンサーなどが このマシンにつながっている。全てのものがウェブを通じて流れていく。 例えば、電話はそうなりつつあるが まだ、ウェブを通してはいないが そうなり始めている。













例として、グーグルラボがグーグルドキュメントやグーグルスプレッドシート などの実験でやっていることを考えてみる。 これらすべてはウェブベースになろうとしている。 このマシンを通って行く 「全ての情報はウェブが保有するようになる」だろう。

このマシンの一部になっていきウェブの言語で話し このマシンと語るようになる。「 ウェブはある意味一種のブラックホール」のようなものだ。 全てのものを呑みこんでいく。 すべてのものはウェブの一部になるの。 あらゆる物、私たちが作りだした物が、 ウェブ性とか接続といった単純な概念に組み込まれて このマシンの一部になる。 その結果、ユビキタス コンピューティングのように環境がウェブ化するのだ。

では、何をすべきなのか 私の意見は「たったひとつのマシン」があり、「ウェブはそのOSである」 全てのスクリーンはその「ただひとつのもの」を見る ウェブの外にはどんな情報も存在しない 共有することは得ることである。「ただひとつのもの」は私たちでもあり、私たちはその中にいる。
https://www.ted.com/


2016年8月18日木曜日

「AIと人間の対決」という普遍的な懐疑にケビンケリーは一つの明確なビジョンを示している。「AIは人とは異なる知能で、私たちを助けるものでしかない。」と語る。

AI「artificial intelligence」AI「artificial smartness」AI「Alien intelligence」と3つの言葉で考えるAI。

「AIと人間の対決」という普遍的な懐疑にケビンケリーは一つの明確なビジョンを示している。「AIは人とは異なる知能で、私たちを助けるものでしかない。」と語る。そもそもAIとは何か。あたかも人の知能のように機能するコンピュータだが、その定義はあいまいだ。「Siri」や「Google Now」といったサービスは、数十年前ならAIと呼ばれていただろうが、今ではAIとは呼ばない。

「AIは、今の定義ではすべてまだ実現していないものを指す。実現してしまうと、もはやAIとはみなされず『機械学習』『エキスパートシステム』といった名称がつけられる」(ケリー氏)















AIはここ2-30年間大きな飛躍がなかったが、ここ数年で潮目が変わった。「ここ3年の間に主要な技術が進み、そのためにいまはパーフェクトストームと言えるほど重要な時期にある」とケリー氏は強調する。

3つの技術とは「ニューラルネットワーク」「GUP」「ビッグデータ」だ。これら進み、統合してきたことで、AIは急速に進化することになった。その一例として、韓国のトッププロ棋士が、AI「アルファ碁」に敗れるという「事件」となった。

強調したいのは、これらはAI「artificial intelligence」と呼ぶべきではなく、「artificial smartness」と呼ぶべきかもしれないということだ。コンピュータの知能は、決して人間らしくはない。

例えば自動運転車に搭載するAIに、『人間らしく』振る舞ってほしくはないだろう。『人間らしく』振る舞うことで、気が散って事故を起こす自動運転車では困るわけだ。













そもそも、知性とは、直線的にひとつの次元で見るものではないとケリー氏は言う。「感情的情緒的な思考から、論理的な推測、空間的な理由付けにいたるまで、あらゆる次元の思考が合わさったものが我々の知性だ」(ケリー氏)

一方、コンピュータによるAIは、特定の単一領域で極端に高い能力を持つ。例えば囲碁のように特定の領域で人よりも優れて能力を発揮できる。AIでバラエティに富んだたくさんの種類の思考、知性を作り出すことができるが、それらはどれひとつとして人間のような思考を持つことはない。

「それらのAIはAlien intelligenceと呼べるかもしれない。違う思考を持つ、違う発想を持つということは、新しい経済における富の源泉になると考えている。その意味で、AIは私たちが違う思考を持つことの助けになる」(ケリー氏)
記事ソースはハフィントンポストから一部転載:
http://www.huffingtonpost.jp/


2016年8月17日水曜日

未来に近づくにはこの創造コンパスの四象限のすべての象限を使用する融合領域の人々、四象限で働くことができる人を育成することがMITにとっても重要な目標となるだろう。


メディアラボの所長伊藤穣一さんのinkedinでの投稿を翻訳してみた。このフレームワークfour quadrants(4つの象限)創造コンパスは、伊藤JOIとジョン前田との会話の中で思いついたそうだ。アートとサイエンス、デザインとエンジニアリングの役割やそれぞれの組み合わせの利点や欠点も、ある合理性で見れば当然なことだろう。とても興味深い考察だと思う。





















オリジナリティーの観察は、アーティストやサイエンティストの組み合わせがうまく機能する傾向がある。そしてデザイナーとエンジニアも共にうまく機能する。しかしサイエンティストとエンジニアの組み合わせは意外にうまく機能しない。アーティストとデザイナーの組み合わせも、なぜか?うまく機能しない。















エンジニアやデザイナーは、 一定の決まった作業を行うユーティリティに焦点を当て、解決策を考え出すために観察し、問題の制約を通して世界を理解する傾向がある。つまり問題の観察も過去にある物の観察だ。















一方、アーティストとサイエンティストたちは、未来志向で今まで無かったものを自然や数学に触発され、純粋なインナーの世界の創造によって未来志向で今まで無かったものをクリエイティブする。

















ユーティリティのように未来探訪には不完全なツールよりも、真実や美のようなコアな真理のようなものにより表現を追求していく。しかし、最も興味深くインパクトのある創造的なクリエイティブの多くは、2つの象限ではなく4つの象限のすべてを使うことを必要とする傾向がある。

この4つの象限のグリッドの統合点で活躍できるメディアラボの仕事で教員の多くは、おそらくこの4つの象限のコンパスが一方向には傾くが、それらは全て4つの象限からスキルをチャネルすることができる。

メディアラボの研究員の「シルクパビリオン」(MITメディアラボのネリー・オックスマン教授らが作ったのは、蚕がはき出す絹とコンピューター技術を組み合わせた「絹のパヴィリオン(Silk Pavillion)」という作品。)を作成したNeri Oxmanは、アーティストでありデザイナーだ。

バイオミミクリー(biomimicry:生物模倣)に注目してサイエンティストにもアプローチして最先端のデザインや作製技術の実験を行なっている研究グループ「Mediated Matter」とともに行われたSilk Pavillion。彼女は異なる領域行き来出来る融合領域の両方のスイッチとしての機能を持つことが出来る。

このコンパスの中心部に到達するための思考にはさまざまな方法がある。ヒントのキーはできるだけ近くにまとめ、これらの象限を引っ張っている。学際的なグループは、科学者、芸術家、デザイナー、そしてお互いを扱うエンジニアと専門性で分かれている。しかもこれらの分野間の区別を強調している。

伝統的な学問分野の機能的に分離された組織とは違い、この創造コンパスの四象限のすべての象限を使用する人々、四象限で働くことができる人を育成することがMITにとっても重要な目標となるだろう。今後それらの人々が指数関数的に変化する速度が増加すると信じている。
https://www.linkedin.com/